「夢をかなえるゾウ0 ガネーシャと夢を食べるバグ」
著者:水野敬也
出版社:文響社
定価:1,680円+税
発売日:2022年5月24日
夢はあるか?(ガネーシャ)
ありません(平凡な会社員)
え??(ガネーシャ)
そもそも夢って必要ですか?(平凡な会社員)
はああ??(ガネーシャ)
この物語は、夢がないという平凡な会社員に、”本物の夢”を見つけさせるために神様である
ガネーシャが課題を課す、というストーリーです。
どうすれば、”本物の夢”を見つけることができるのか?
そもそも、”本物の夢”とは一体、どのようなものなのか?
この本を読めば、熱の通ったあなただけの「夢」を見つけることができます。
〈こんな人にオススメ〉
・やりたいことが見つからない人
・将来の夢がない人
・今、何らかの夢を持っている人
〈本の要点〉
①夢を見つけるための第一歩は、自分が『本当に好きなこと』を見つけること。
②最高の『楽しい』は、必ず『分からない』を含む。
③『本物の夢』とは、自分と同じ痛みを持つ他者を救うことで、自分を救うこと。
①夢を見つけるための第一歩は、自分が『本当に好きなこと』を見つけること。
人は、周囲の人(友人や同僚、お客さん、両親、インターネットで関わる人)からどう思われるかを気にしすぎて、『本当の自分』を見失ってしまっています。会社も学校も、住む家も、服装も、付き合う異性も、趣味も、食べ物までも、『人から認められるか』『人が欲しがるか』で選びがちです。そして、そういう生き方を続けるうちに、人からの評価を優先するのが当たり前になっているのです。
『本当に好きなこと』は、他の人は一切関係ないのです。『世の中の人全員が嫌いだと言っても、自分はこれが好きだ』と言えるものが、『本当に好きなこと』です。
確かに、自分が好きな匂いや味、好きな物、好きな人、好きな場所‥‥自分が『本当に好きなもの』を大事にして生きていくのは、簡単なことではありません。なぜなら、今、あなたの頭と心には『他人の好み』がべったりと貼りついてしまっているからです。でも、それを少しずつ、少しずつ、剥がしていって、自分が本当に好きなものを掘り起こすのです。そうすれば、自分が本当にやりたいこと__夢__も、おのずと見えてくるのです。
②最高の『楽しい』は、必ず『分からない』を含む。
夢とは、「こうなったらどんなに素晴らしいだろう」「こんなことができたらどんなに幸せだろう」と思いを巡らせること。つまり、未来という『分からないもの』に対してワクワクすることなのです。
いつもと違う道を歩く、普段とは違う物を買う、見知らぬ店に入る‥‥どんなささいなことでもいい。日々の生活に『初めて』を取り入れてください。そして、人間は、未知なるものにこそ喜びを見出す存在であることを__未知の要素がないのなら最高の楽しさは決して得られないことを__実感するのです。
確かに、初めてのことをするのは、誰でも不安です。でも、不安を避けることは、「間違いないもの」だけを選ぶことになり、その姿勢が人生を色あせさせてしまいます。未来は、分からないからこそ喜びを感じられるのです。
③『本物の夢』とは、自分と同じ痛みを持つ他者を救うことで、自分を救うこと。
”本物の夢”を醸成するには、「自分への愛」と「他者への愛」、両方が必要です。「自分のため」と「人のため」が最も高い次元で交わったときに表れる思いが”本物の夢”であり、その夢を持ったとき、人は、自分の「最高」を引き出すことができるのです。
過去の痛みを洗い出してください。「みじめな思いをしたこと」「何かに挑戦して失敗したこと」「両親との関係で苦しんだこと」など。人が、自分の人生に意味を見出せる天職に出会うとき、過去の痛みと無関係な仕事であることはほぼないそうです。
自分の中にある悲しみや苦しみ、不安や怒りもすべて「これも自分の一部だ」と受け入れ、そこに意味を見出すことで、『本物の夢』を見つけることができるのです。
〈まとめ〉
夢には、ものごとの『意味』をまるっきり変えてしまう力があるのです。これまでは面倒でしかなかった作業、ありふれた風景や出来事‥‥何の変哲もなかったものが特別な意味を持ち、とてつもない輝きを放ち始める。それはつまり、人生が輝き出す、ということです。
この本には、「本物の夢」を見つけるための課題が、他にもいくつか出されています。
本物の夢を見つけて、自分だけの最高の人生を送りたいですね。
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